「apt upgrade」で調子こいて更新しまくっていると、おかしくなったり、意にそぐわない変更があったりして、別のKernelに変更したくなった場合の手順です。
目的のKernelバージョンを特定
まずは目的のKernelを特定する。起動時にESCを押して起動するKernelの選択画面から特定するのもありだし、aptで探し出しても良いと思う。
目的のKernelをインストール
目的のKernelバージョンが分かったら、下記のような感じで必要なものをインストールする。
※今回は5.3.0-26から5.0.0-37に戻したい
# apt install linux-headers-5.0.0-37 # apt install linux-headers-5.0.0-37-generic # apt install linux-image-5.0.0-37-generic # apt install linux-modules-5.0.0-37-generic # apt install linux-modules-extra-5.0.0-37-generic
再起動してインストールしたKernelを起動
再起動して、起動時にESCを押して先程インストールしたKernelでOSを起動する。
いらないKernelを削除
正常動作を確認したら、いらないKernelを削除する形で、GRUBが起動するKernelを先程インストールしたバージョンにする。
※もし使わないKernelを残したい場合はGRUBの設定をいじる
# apt autoremove --purge linux-headers-5.3.* linux-image-5.3.* linux-modules-extra-5.3.*
今後の更新をとりあえず止める
以後、勝手に新しいKernelが入るのは嫌なので、下記のファイルを作成して更新対象外に設定しておく。
Package: linux-generic linux-headers-generic linux-image-generic Pin: version 5.0.0.37* Pin-Priority: 1001
HWEカーネル
HWEカーネルを使用している場合はこっち。
Package: linux-generic-hwe-18.04 linux-headers-generic-hwe-18.04 linux-image-generic-hwe-18.04 Pin: version 5.0.0.37* Pin-Priority: 1001